ピック病  Ⅱ

前頭側頭型でピック病と言われる認知症は、記憶障害より性格変化、コミュニュケーション障害が早く出現、抑制、道徳観念がなく、平気でものを盗んだりするようになる。一見正常に見えるので非常に厄介なことになりやすい。

前頭側頭型認知症の特徴は、

①非社会的行動:万引き、盗み、性的逸脱行為、浪費、

⓶常同行為:昔話・自慢話など同じ話の反復、同じ動作の反復、毎日数回の定刻の散歩

③食行動異常:過食、甘い物・濃い味が好き、盗み食い、手づかみ食い

④性格変化:怒りっぽい、威厳が無くなる、多幸的、我慢できない、自分勝手

⑤意欲低下:無関心、身だしなみを気にしない、入浴を嫌う、知人とも会おうとしない

これらの特徴があり、脳の画像検査で、前頭葉か側頭葉が萎縮していれば前頭側頭型認知症と考えることができるようです。

これをもし、アルツハイマーと診断して、アリセプトを処方すると、副作用として、易怒や攻撃性が強くなることがあるようです。家族の介護も大変になり、本人もつらい思いをすることになります。

しかし、実際の臨床の場では、誤診から治療が難しくなっている場合が多いようです。アルツハイマーと前頭側頭葉変性症の区別は十分な注意が必要のようです。

 

 

 

 

2016年1月27日
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heiwa

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