精神科・心療内科(あるいは、内科や外科)で薬をもらっている方はたくさんいると思います。 睡眠薬を1種類飲んでいる、時々安定剤を飲む、そのくらいであれば、勿論飲まない方がさらに良いが、薬の副作用による悪循環に悩まされることはないかもしれません。 しかし、油断して、気になる症状を訴えていると、あっという間に多剤大量の薬になってしまい、苦しんでいる症状が、はたして病気からなのか、薬の副作用なのか解らなくなってしまう方がたくさんいます。それは、現在大きな問題にもなっています。 |
統合失調症、うつ病、双極性障害、躁病、適応障害、パニック障害、社会不安障害、強迫性障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、情緒不安定障害、アルコール依存症、ボーダーライン人格障害、ADHD(注意欠陥障害)、摂食障害、アダルトチルドレン、解離性障害、パーソナリティー障害、ナルコレプシー |
抗精神病薬、抗うつ剤(三環系系抗うつ剤・四環系抗うつ剤・SSRl・SNRl・NaSSA)、抗不安薬、睡眠薬、精神賦活剤、抗てんかん剤、抗躁薬 |
1.心身の休憩 2.薬物療法 3.心理療法
●うつ病は、心身のエネルギー不足が大きな原因ですから、最も大切な治療は休憩です。 |
受験の失敗、失恋、仕事上のトラブル、家族との離別など人生には思うようにならないことや、思いがけない不幸に遭遇することがあり、そのような時は、誰でも憂鬱な気分に襲われます。 でも通常は、落ち込んだ気分は時間とともに回復して、立ち直っていくものです。このように感情には回復力があるものです。ところが「うつ病」の人は、気分が落ち込んだままの状態が続きます。 この回復力がなくなった状態を、漢方医学では「心失所養」といいます。 「心失所養」とは、「こころ」を元気にするエネルギーや栄養が不足したことを指します。 |
(1)心脾両虚
■気分が晴れない、憂うつ感などの精神症状のほかに、疲れる、飲食量が減少、息切れなどの症状がある。 (2)心腎陰虚 ■腎陰虚と心陰虚を伴うもので、思考力の低下、物忘れ、物事に興味がないなどの他に、口内炎ができやすい、盗汗、口や喉の渇き、舌質紅などの熱症状がある。 (3)心肝気鬱 ■憂うつで気分が不安定。胸が痞えたような感じ、胸や脇が張る、胃が重くよくゲップが出て食欲がない、大便がすっきり出ないなど。 (4)痰阻心竅 ■痰濁が心竅(心の所在するところ)を塞ぐため、精神障害を中心とする症状が起こる。動悸・不眠・多夢などのほか、咽に物が痞えたような感じがして吐き出そうとしても出ず、飲み込もうとしても下におりないなど。 |